10月17日第二十九夜
- 田毎ノ月
こんな夢を見た。
場面はお昼ちょいと前の社内。なのだが何か違う、そうだそうだここは営業所でなく本社なのだ。
メンバーはいつもの仕事仲間達・・・プラス地元の同級生。同級生!?
なんで?だってお前はSE、お前は設計士、お前は自営じゃないか。
理解出来ぬまま時計は12時になり昼食の時間なのだ。
みんな口々にとある食堂の名前を言っている、聞いてみると会社の近所で安くて美味しくて昔からあるお店との事。
十ン年働いていて知らなかったのはオレだけ!?
益々げせないのである。
怪訝な感じでついて行くと昭和の香りがする、自分等がガキの頃の大衆食堂まんまの店内。
みんなが言うように繁盛していた。
柔和な顔した初老のご夫婦がせわしなく動いている。
席に座り何を食べようかと壁に貼ってあるメニューに目をやっていると会社の先輩が初めてなら【しょうが焼き定食】だとすすめるのだ。
「オレも頼むからお前もどうだ?」と言われて断る理由も無かったのでしょうが焼き定食を頼んだ。
待っている間、実のない話をぐだぐだしながら周りのテーブルを見ていると確かにしょうが焼き定食を食べている客が多い。
一枚一枚が大きく肉厚だ!付け合わせの野菜もたっぷり載っていてボリューム感サイコーなのだ!!
期待に胸ふくらませて待っていると、一番最後に来ました来ました。(うっひょ〜やったね、やったね!!)
しょうが焼き定食がテーブルにおかれた・・・??・・・・・
明らかに先輩のそれと大きさも厚さも違うじゃないか。常連と一見だと内容が変わるシステムの店??
ちょいと憤りを感じながらも早く食べないとみんなに迷惑がかかると思い箸で持ち上げ一口
「シャク!?」聞き慣れない音が口の中から耳へ伝わる。そして辛味が広がる
箸で掴んだ物をゆっくりまじまじと見た。
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塊をスライスしたショウガぢゃん!
これが本当のショウガ焼き定食(笑)って笑えな〜いし美味しくな〜〜い
さすがに我慢できずにオバちゃんに吠えた!
『何これぇ、こんなしょうが焼き定食見た事ねぇよ說どんな定食だよ』
そしたらオバちゃんが
『何の文句があるんだい、え〜っ!?ショウガ焼き定食だからショウガじゃないんかい!何だいアンタは』と今まで温厚そうだった顔がみるみる変わる。
オレ『それじゃあ言わせてもらうけど、しょうが焼き定食って言えば豚肉じゃないんかい!?長くお店やってんでしょ!!バカにしてんの?』
オバちゃん『どこに豚だ牛だ書いてあるんだい、いちゃもんつけるのも大概にしておくれ!あんたが勝手に豚だと思っただけじゃないか!!』
(完全に逆ギレかよ〜〜)
みんな歳を重ねてお酒と一緒でまろやかさと奥深さが出てきた稽古でした。