5月27日(月)  あだふぁと漢方薬と鰍沢

必要があって、しばらく見かけていなかった台本を引っ張り出してきて、以前の公演でつくった歌と群読の稽古をしました。「あだふぁ」と漢方薬連呼の歌、そして「鰍沢」の群読です。間やきかっけ、スピードなど、細かな感覚を取り戻すにつれ、すっかり遠ざかっていたものが少しずつかえってくる気がします。
ひとつの舞台がおわったあと、色々なものが消えてゆくのに、どういうわけか公演の失敗談だけは、いつまでも忘れられることなく語り継がれるものです。群読で読み間違えて、妙なところで飛び出してしまい、そのまま鰍沢の激流にのまれて、あっという間にひとり下流に流されていった田毎ノ月の姿は、忘れたくてもなかなか忘れられません。つい思い出してしまって、みんなしばらく笑いが止まりませんでした。あれは数々の失敗のなかでも、かなり上位に入る傑作です。