11月25日(金)「手をつなごう」
- ちか
山房にて稽古なり。
この時期、山房はカマドウマが我が物顔で跳ね回る。まるで自分の屋敷であるかのように、部屋中を闊歩する。
以前はそれでも見かけると、そっとつかんで外へ逃がし親切丁寧に扱っていた。
ところがウマコときたら(彼女、あるいは彼をウマコと呼んでいる)そんなやさしさを無視し、小馬鹿にしたように逃げ回る。
あたしの顔を踏み、通過する。
えーい、ウマコめ!
今ではすっかり目の敵。
演出家は「ウマコは可愛い」と言います。仕方ない、手をつなぎ再びウマコと仲良くしようではないか。
あ、ウマコは手がないや。やっぱり無理だわね。
なんてことを思った、山房での朗読稽古でした。