先週から今週末にかけてストーリーテリングのフェスティバルが行われていることを知り、市内にあるScottish Storytelling Centreへ行ってきました。


入ると絵本などが置いてあって、ちかが喜びそうな雰囲気です。小さな喫茶店もあります。


奥の広場では、誰かが読み聞かせをしていました。


地下に小さな劇場があります。

この日は、ノルウェーから来た語り手の話をききました。ふたりの女性が交互に、短い話を語りました。子ども向けの話ですが、客席に子どもはいませんでした。登場の時と休憩後の後半のはじまりに、何かおもしろい音のする楽器を鳴らしましたが、特に話の途中に音を入れるということはなく、話し方はシンプルでした。(舞台にふたり語り手が出てきたので期待しましたが、群読はありませんでした)。舞台に立って、動きながら話します。本は持ちません。
後半の途中で、地元スコットランドの語り手も話をしました。この人の方が動きが大きく力強く、その分、立って動きながら話すことに、少し違和感を覚えました。座って語る落語に慣れているせいでしょうか。手を大きく動かす西洋の身振りに、馴染みがないせいでしょうか。
ノルウェーの人たちの語りの方が、澄んでいる感じがしました。語り手自体の存在感が透明な感じです。役者のようには出しゃばりません。素朴で外連味がない分、話の内容は素直に届く気がします。舞台はいつも穏やかです。演劇のような危うさや激しさはありません。
語り手は、時々、歌も歌いました。ギターも弾きます。でもしっかりと弾くわけではなく、結構適当に弾きます。歌声もわりと細く、音も時々はずれたような感じもします。でも、いい声です。歌だけはノルウェー語でした。意味の分からない言葉の響きというものには、なぜかいつも、不思議と心ひかれます。