伊勢崎市民文化会館での「夢十夜」が、無事に終了しました。

久しぶりの一方舞台、しかもはじめて普通のステージを使って、ということで、色々と戸惑い、公演直前のぎりぎりまで悩みに悩み、舞台裏には課題も残りましたが、何とか無事に終えることができたのでよかったです。もともと「夢十夜」は、普段も小さな劇場を使っている私たちが、さらに狭い、8畳一間のような部屋で話をする、というような感じで稽古をはじめたものだったので、今回のような広い会場に耐えられるものに作りかえることには、かなり苦労をしました。先生にも何度も相談をし、公演直前にも、瀬戸から応援のメールをいただきました。

当日は、本当にたくさんのお客さんが来てくださいました(私たちの力ではありませんが…)。一方舞台のステージの上は、いつもの円形の舞台とはやはり眺めが違って、不思議な感じでした。舞台へ出て正面を向いてみると、近くは足元の最前列から、遠く高い最後列まで、波打つようにお客さんの影がゆれていました。いつも撮影を担当してくださるIさんが、舞台側から満員の客席の写真を撮って、先生にも見せてやりたかった、とおっしゃっていました。

役者は大きな会場用に声やからだを作ったり、演出は慣れないライトやマイクを一部使ったりと、本当に勉強になりました。何度もやっている夢十夜ですが、全く新しいものとして挑戦した感じでした。大変でしたが、楽しかったです。個人的には、客席に降りていく場面が好きでした。客席最後列から、階段を一気に駆け降りるときには、2度ほど転びそうになりましたが。階段にも何人かお客さんが座っていたので、押しのけて走りぬける感じでした。…最もひやひやした場面です。

3月30日(日)には、同じく伊勢崎市の主催で、伊勢崎市児童センターにて「注文の多い料理店」の朗読を行う予定です。また、子供たちがわいわい遊んでいそうな場所です。どうなることやら。前回の太田の会場とは、広さや感じも違うようなので、少し作りなおす必要もあるかもしれません。

気合を入れ直して、がんばりましょう。