桐生の有鄰館に、仕込みなどの打ち合わせに行ってきました。
8時くらいに、久しぶりの有鄰館に到着しました。車を降りると、相変わらず、あの大木がしずかに揺れています。他の蔵はもう真っ暗でしたが、煉瓦蔵には明かりがついていて、スタッフの方々が今週末の公演のための仕込みを行っていました。気がつけば外はすっかり秋の風で、少し肌寒いくらいの夜でしたが、煉瓦蔵のなかだけは、舞台の明かりとスタッフの方々の熱気があたたかく灯っていました。
演じることだけが、舞台をつくるのでは決してありません。
こうした方々の、芝居に対する地道な努力と熱い思いの集積こそが、一つひとつの舞台を生み出していきます。身の引き締まる思いがすると同時に、大きな不安と、少しの恐怖に駆られました。
これからは時間との勝負ですが、みんなで精一杯、頑張りましょう。