やっと台本ができたと思った途端に、腰を痛めました。
机の前で、ずっと同じ姿勢でいたせいかもしれませんが、痛い痛いと思いながらも、週末、つい動いてしまったのがよくなかったのだと思います。朝、立てなくなりました。腰もそうですが、この間までは、親不知がひどく痛みました。すべて体の左側です。左に何か取り憑いたのではないかと、少し恐れています。

なんにせよ、この時期に動けなくなるのは辛いです。でも仕方のないことなので、しばらくは安静にして、まずは演出に専念し、もう少し腰の調子がよくなってから、中に飛び込むしかないかなと思っています。これからずっと稽古も続くので、腰は完全には治らないかもしれませんが、痛み止めを飲めば普通に動けますし、這ってでもやろうと思っています。みなさんにはご迷惑をおかけして、本当にすみません。でも少し休んでいたおかげで、だいぶよくなってきました。

稽古は、いつものように、群読の練習からはじめています。明るく詩を読むということが、簡単なようで意外に難しいです。どこか重たく暗いから、もっと楽しくしようとして自然の笑顔を見せれば、今度はひどく薄っぺらい。素が丸見えで、恥ずかしい。本当に自分が楽しむのではなくて、楽しむフリをしているうちで楽しくなる、その逆説を、役者は軽やかに生きなければなりません。

公演まで、あと一か月。稽古はようやく始まったばかり。ぎりぎりです。
みなさんも、体にはくれぐれも気をつけてください。どうしても仕事の忙しい時や辛い時は、無理せず休んでください。来ている人でやれることからやっていこうと思います。これからどんどん大変になると思いますが、何とかみんなで、がんばりましょう。